今日も精神医療の実態についてです。
著書『薬を抜くと、心の病は9割治る』から下記抜粋します。
本当のうつの人を侮辱する「新型うつ病」
この、新たにつくられた「新型うつ病」というのは、本当にうつになった人を侮辱する行為だと私は思っています。
本当のうつ病の人は、社会復帰して真面目に生きようと治療に一生懸命です。それなのに、「新型うつ病」の人を「うつ病である」と診断してしまったら、本当のうつ病の人も「面倒なことをしたくないだけじゃない」「遊びたいだけじゃない」といわれてしまいます。
さすがにその状況をまずいと感じ始めた日本うつ病学会は、安易に新型うつ病と診断することを推奨していません。
「新型うつ病」というのは病気などではなく、はっきりいえば単なる無責任な怠け者です。「つらいことはいや、楽しいことはいくらでもできる」という都合のいい病気があるでしょうか?
「新型うつ病」と診断された人は、会社はしっかり休みますが、家でゲームをしたり、テーマパークに遊びに行ったり、海外旅行するのは平気なのです。これでは病気とはいえません。昔であれば、「甘ったれるな」「怠けるな」と怒られるようなのが「新型うつ病」の正体です。
しかも「新型うつ病」で休んでいるときは、傷病保険が手に入ります。休職期間中に給料のおよそ6割が傷病手当として出るのですから、ますます仕事などしなくなるでしょう。
本来なら面倒くさいことでも、いやなことでも努力して乗り越えるというのが健全な発想ですが、「新型うつ病」の人たちは自分の好きなことしかしません。責任感が強く、真面目に生きた結果うつ病になってしまったがんばり屋さんと一緒にするのは、非常に問題だといえないでしょうか。
しかし精神科医にとっては、どちらも薬を処方すれば儲かるわけです。繰り返しますが、ここに問題があるのです。
しかもあろうことか、「新型うつ病」の人のなかには、処方され向精神薬を服用せずに、 ネットなどで横流しする人までいるといわれています。さすがに「新型うつ病って、なんかへンじゃない?」といわれ始め、徐々に改善されているようです。
このように、ちょっとしたことで精神病と診断してしまうため、いつまでたっても治療率は上がらず(それはそうです。病気でないのですから、治ることもないのです)、薬の使用も増える一方なのです。
安易に医者に頼ると、うつ病にされてしまうかも
寝不足、不眠、過労、偏食、食品添加物の摂取、薬の乱用、ダイエットの失敗、トラウマ、子育てに対する不安、携帯やパソコンから出る微弱な電磁波、ゲームのやりすぎ、家族の死、失恋、結婚、出産、離婚、失業、身体的コンプレックス、人間関係、大手術や大ケガ、成績不振、交通事故、事業の失敗などなど…。
これらはうつの引き金になるといわれていますが、こうしたことは長い人生で誰でも大なり小なり経験することでしょう。
そんなときは思い切って休養したり、環境を変えてみだり、食生活を見直すなどで改善、回復するはずです。それなのに、ちょっとへンかな? と深く考えずに医者に頼ると、いままで述べてきたように抗うつ薬を処方されて、その副作用が気力を損ねてしまうかもしれません。
毎年3万人ほどの自殺者を減らそうと、政府は「自殺予防強化月間」というキャンペーンを張ったことがあります。「お父さん、眠れてる?」というコピーのもと、「眠れない、体重減などはうつかもしれませんので、医者に相談しましょう」と書かれていました。
しかし、これは危険な側面もあります。前述したように、精神科医は薬を処方することが治療だと考えていることが多いからです。しかも、向精神薬で精神障害が改善したり、回復する確率が低いことが明らかになっています。
病名が増えれば精神科が儲かる?
精神障害の病名が増えると、新薬が出てきます。新薬が出ると患者さんが増えます。患者さんが増えると精神科医が増え、向精神薬がたくさん売れます。日本では毎日約80人が自殺していますが、そのうちの約6、7割が向精神薬の服用者だといわれているほどです(日本自死遺族会のデータより)。
たしかに不眠や気分の落ち込みがうつ病の引き金になる可能性はありますが、薬がどういうものなのか、なぜ副作用があるのか、なぜ自殺に駆られてしまうのかを深く理解する必要があります。
「うつは心の風邪。早期発見、早期治療が肝心です。不眠や気分の落ち込みが2週間続いたら精神科医に診てもらいましょう」。これが危険な悪魔のささやきなのです。精神医学の前提は、「実は誰でも精神障害だが、みんなそれを自覚したり、受け入れようとしないだけ」というものです。
たとえば、内気だったり引っ込み思案で人前で上がる人、恥ずかしがり屋、はにかみ屋、赤面症の人は「社会不安障害(SAD)」または「対人恐怖症」として薬が出されます。
疑い深い人は「妄想性人格障害」、ホームシックにかかる人は「分離不安症」、それから勉強嫌いの子どもは「学習障害」。
異議を唱える人は「反抗性挑戦障害(ODED)」というのですから、議論で異議を唱える人も精神障害となってしまいかねません。
交通渋滞でいら立つ人は「間欠性爆発性症候群(IED)」。買い物がしたくなって、その衝動が抑えられない人は「強迫性購買障害」などなど・・・・・。
前にも述べましたが、いくらでも病名をつけられるのが、精神科です。そして新しい病名がつけられて、薬がどんどん使われるという負の構図が繰り返されるのです。
以上、抜粋終わり
これを見てると新型うつ病とやらの根拠は何なんでしょうね?
精神医療の分野は何でもありのように見えてしまいますね。
私はこの著者の記述が本当だと思っていますが、押し付けるつもりはないので、読者の方は自分でよく考察してくださいね。